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ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番(バーンスタイン指揮)

この記事の最終更新日:2006年10月14日

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番バーンスタイン(レナード) Bernstein & Ormandy ニューヨーク・フィルハーモニック

ソニーミュージックエンタテインメント 2004-11-17


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20世紀がどんな時代だったか、どんな芸術がおこったかは、ショスタコーヴィッチの交響曲を聴けばわかります。理性への信仰と権力への崇拝が崩壊して、知識人は諧謔的に、皮肉屋になった。気分の主流は絶望。前を向いても後ろを向いても密告の危険。自然、表現はひねくれる。

皮肉屋のショスタコーヴィッチの交響曲を実に大衆的にわかりやすく演奏してくれたのが、バーンスタイン指揮による演奏です。

バーンスタインのものは売れてるし、有名だしと、馬鹿にしていても、他の指揮者の演奏と比べてみると、人気がある理由がよくわかります。第一楽章からして、とても聴きやすく明快だし、特に第四楽章の盛り上がる部分は劇的です。僕はバーンスタインのこの演奏の、血気盛んなアップテンポがスタンダードだと思っていたのですが、他の指揮者はたいていゆっくりと第四楽章を演奏します。聞き慣れたバーンスタインのハイテンポが異常だったのです。しかし、やっぱり第四楽章はバーンスタインみたいに、怒れるマーラーみたいに、高速で駆け抜ける方がこの曲にふさわしい気がします。

まあ演奏が生き生きしていて、どの箇所でも退屈しません。日本でのライブ演奏、燃えまくっています。



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