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パット・メセニー『スティル・ライフ』

この記事の最終更新日:2006年8月4日

スティル・ライフ
スティル・ライフパット・メセニー・グループ パット・メセニー ライル・メイズ

ユニバーサルインターナショナル 1991-12-16

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モダンジャズ好きでロック好きの僕にとって、フュージョンは、ダサい喫茶店でかかっているイージーリスニングのイメージでした。ギターがへぼへぼなイメージ。

しかし! パット・メセニーの多彩なギター音色を聴いたら、一気にフュージョンに対する最悪イメージが消えました。ロックで聴いているエレキ・ギターの音って、ギターの音の中でも、とりわけ攻撃的なんだなと思いました。ギターからこんなに優しい、柔らかい音が出るとはびっくり!

「スティルライフ」を聴いて、ギターの音色以上に驚いたのは、人間の声です。ブラジリアンヴォイスっぽい男性の柔らかい歌声が全面的にフューチャーされていますが、こんな歌声は初めて聴きました。実に斬新! 柔らかくて優しくて、人間のエゴが感じられない、自然そのもののような声の響き。

そういえば、パット・メセニーのギター音にも、ごり押しのエゴは感じられず、ギターがそのまま自然に鳴っている感じがします。

人間の歌声にしても、ギターの音にしても、こんな自然な歌い方、弾き方があったのかと、驚かせてくれるアルバムです。


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