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クラムボン『best』

この記事の最終更新日:2006年10月9日

best
best原田郁子 クラムボン

ワーナーミュージック・ジャパン 2003-07-24

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ピアノ 「てん、」 imagination ドラマチック LOVER ALBUM


くるりとハナレグミのアルバムでも借りようかとツタヤに寄りました。この前行った時は、くるりのベスト盤がなかったのに、今回行った時は何故かベスト盤を発見! くるりってベスト盤出してないはずだけど、まああるんだから借りよっかなと思ってレンタル。家に持ち帰ってCDかけたら女性ボーカル。あ、これくるりじゃなくてクラムボンやった。ボードレールとボードリヤールみたいに名前の音感が似ているから間違えちゃった。

しかし! 1曲目「はなれ ばなれ」からノックアウト!

何かあると壊れてしまいそうな、繊細で幼げな10代の話し声風女性ボーカルに、ピアノの音色とメロディアスな楽曲が最高にフィット。

アンニュイでモードでスタイリッシュな雰囲気。言ってみれば雑誌オリーブ的。ところどころジャズの要素がちりばめられているこじゃれた都会のポップス。気分はニューヨークか下北沢か代官山。けれどどこかしら80年代のアニメソングか「みんなのうた」みたいにメロディアス。

「さて、あなたは、あいかわらずダメダメなひとね。
ハラハラさせられっぱなしでノ困ったもんです。
マイペースとか、マイワールドとかノ
それってきっとノうん、変われない自分への言い訳です。」

とささやく「便箋歌」の歌詞も最高。
クラムボンのアルバム一枚も持ってない人におすすめのベスト盤。
彼らの人気を決定づけた1曲目「はなれ ばなれ」の完成度を楽しむためだけにも聴いてほしいアルバムです。



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(c) Sidehill