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小西康陽 福富幸宏 村田陽一 コロムビアミュージックエンタテインメント 2006-03-31 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
2006年になって初めてピチカートのCD視聴。すぐ大好きになる。
学生時代音楽活動していた頃、音楽理論の素養がしっかり身についていて、練習・演奏とも完璧主義で、マニアックなコードが好きな人と数人会いました。そういう人たちは何故かたいてい、絶叫したり、ものすごく暗かったり、楽曲よりアーティストの生き様がリスペクトされるような音楽は、嫌いというか聴いていないのでした。彼らはみんな明るくさわやかなポップが好き。ああ、ピチカート・ファイブは、どんぴしゃでそんな価値観共有しているバンド。
ポップでキャッチーな王道のポップなんだけど、演奏、コード進行、メロディー、編曲全部ひねりまくり、遊びまくりで、多分楽譜みたらものすごい複雑で、シャープやフラット出まくってんだろうなって印象。
このシングル・ベスト盤で好きな曲は『スウィート・ソウル・レビュー』、『陽の当たる大通り』、『悲しい歌』、『メッセージ・ソング』、『君みたいにきれいな女の子』、『パーフェクト・ワールド』。
ポジティブな歌詞大好き。
「何もかもがうまく行きそうな一日」「パーフェクトな一日は目覚めてすぐわかる」。こんなに恋のロマンを絶対化していいのかと思うんだけど、それは社会への絶望に対するアンチテーゼだとわかり共感。
「世の中にハッピーもラッキーも全然なくても あなたとなら嬉しくて ほほ頬ずりしたくなるでしょ」
絶望からの最終的救済としての恋愛。それは社会からの逃避ではなく、裏返しのまぬけ社会批判。
「きみみたいにきれいな女の子が どうして泣いているの きみみたいに すてきな女の子は どこにもいないのに」スウィート!
今年の3月に新しいベスト盤が2枚出ていますが、このアルバムはシングル集。アルバム曲だとシュールで実験的な曲が増えますが、シングルはいろんな部分こりまくっていてもポップで軽快!おすすめです。